整備

エンジンにパワーが無い(ダイハツ ハイゼット SP210)

加速が悪く坂道も上らないというハイゼットです。さっそく診断しますと、かなりアイドリングが不安定です。どうやらエンジンのどれか1気筒が動作していない感じです。こういう場合は「パワーバランステスト」を行います。

「パワーバランステスト」とは、各気筒への点火信号や燃料供給を順番に遮断して1気筒ずつ動作を停止させていきます。動作を停止させてもエンジン回転数に変化が無ければ、その気筒が不具合箇所になります。もともと動作していない1気筒を停止させても、エンジン回転は落ち込まないからです。逆に正常な気筒の動作を停止させると、さらにエンジン回転が落ち込みます。方法としてはイグニッションコイルやインジェクターのカプラーを外すか、診断機を使ってテストを行います。

今回はテストの結果、1番の気筒が動作していないことが分かりました。この場合「点火」「燃料」「圧縮」の3点を点検すれば原因がわかります。

まず、イグニッションコイルやスパークプラグを入れ替え「点火」系統の点検をしましたが、相変わらず1番が動作しません。

次に「圧縮」を測定しますが・・・3気筒ともおおよそ11.5kg/㎠です。数字も悪くなく、ばらつきもありませんでした。

最後に「燃料」系統のインジェクターの動作を点検します。長い棒を直接インジェクターに当てて動作音を点検しますが・・・1番だけ音がしていません!(簡単なので最初に点検するべきでしたね・・・)

整備書を見ますがインジェクターの単体点検の項目が無かったので、とりあえずテスターで抵抗を測ってみました。まず不具合のある1番インジェクターから。

約0.6kΩ(600Ω)です。インジェクターはソレノイドコイルが入っているので抵抗値はこんなに高くないと思いますが・・・他の気筒と比べてみます。

2番、3番のインジェクターはどちらも約13Ωです。やはりこちらの数値のほうが正しいと思います。インジェクターの不良と判断して交換します。

交換するとアイドリングも正常な状態になり、エンジンにパワーが戻りました!1気筒だけの不具合も放っておくとエンジン全体の不調につながりますので、異常を感じたらすぐにご相談ください。

以上、パワーが無いハイゼットの修理でした!

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